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2015.11.12
[イベントレポート]
「彼の作品を撮らなければ前に進めない……と、中川監督が渾身の想いで作った映画です」日本映画スプラッシュ『走れ、絶望に追いつかれない速さで』-10/24(土):舞台挨拶

走れ、絶望に追いつかれない速さで

左から 中川龍太郎監督、木ノ内輝さん(製作総指揮)、太賀さん(俳優)、小林竜樹さん(俳優)|©2015 TIFF

 
10/24(土) 日本映画スプラッシュ『走れ、絶望に追いつかれない速さで』の上映前、中川龍太郎監督、製作総指揮の木ノ内輝さん、プロデューサーの藤村駿さん、俳優の太賀さん、俳優の小林竜樹さんをお迎えし、舞台挨拶が行われました。⇒作品詳細
 
中川龍太郎監督(以下、監督):ちょうど昨年の10月に撮影をしていまして、その一年後にこういう形で公開させていただくことを有難く思っています。こんなに遅いレイトショーの時間なのに、来てくださりありがとうございます。この映画はたぶん今日が初公開なので、世界で初めてこの映画を観ていただくことになります。
 
木ノ内輝さん(以下、木ノ内さん):総指揮の木ノ内です。この作品は20代の監督・スタッフ、そして役者で出来たもので、本当にこの場所で上映できることが光栄で、そして意義あることだと思います。楽しんでいただければ幸いです。ありがとうございます。
 
太賀さん:太賀です。映画は観る人がアンテナを張っていないとなかなか認知されずに終わってしまうことがある中で、僕たちが小さい世界の中からみんなと手を組んで、いろんな人に助けてもらいながら、こうして日本で一番大きな東京国際映画祭で、映画がここにあるんだぞ!と証明できることを幸せに思います。今日はありがとうございました。
 
小林竜樹さん(以下、小林さん):この映画で薫役を演じた小林竜樹と申します。今日はこれだけのお客さんに足を運んでいただき、ようやくこうして、皆さんに始めてこの映画をお披露目できることをとても光栄に思います。ありがとうございます。
 
Q:4人の皆さんもレッドカーペットを歩かれたんですよね?竜樹さんいかがでしたか?
 
小林さん:初めてのレッドカーペットでしたが、緊張はしませんでした。こういう感じかぁというビックリはありました。
 
Q:太賀さんはいかがでしたか?
 
太賀さん:なんていうんですかね、自分たちが現場でやってきたこととか、現場が終わって映画が完成して、日常から華やかな世界にいきなり来た感じがして。僕たちで歩いている感じがすごく感慨深かったというか、すごく嬉しかったですね。
 
Q:木ノ内さんはいかがでしたか?メンバーで集まるのは久しぶりだったんですよね?
 
木ノ内さん:そうですね。スタッフ全員というか、プロデューサー、監督、役者というのは案外集まる機会がなかったりするので。監督と私は去年の東京国際映画祭でも『愛の小さな歴史』という作品を上映させていただいたんですけど、その時は監督がレッドカーペットに来なくて、なぜか私が代理みたいなかたちになってしまっていて。
 
監督:間違えられるっていう(笑)
 
木ノ内さん:今年は監督と一緒に、そして役者さんと一緒に歩けたのはすごく嬉しく思いました。
 
Q:監督はレッドカーペットは初めてですか?
 
監督:東京国際映画祭では初めてです。どうなんですかね。皆さんが期待されているスターの方々が歩くなかで、俺とか誰だか分かんないから。お客さんと目があっても、あいつ誰だよ?みたいな目でどうしても見られまして。気持ちいいというよりは居心地があまりよくなかったです。頑張ってここを歩いているはずなのに、逆に申し訳ない気持ちでした。皆さん期待に応えられずごめんなさい、みたいな気持ちになりましたね。
 
Q:でも、あの俳優さん誰?ってなってたかもしれないですよ。もちろん中川監督のファンも。
 
監督:いやいやいやいや!居ない居ない!太賀君だけね!連ドラの効果か「太賀ーー!」って人がいて。
 
Q:今のは女性ですか?男性ですか?
 
監督:どっちでした?
 
太賀さん:ほぼ男性でしたね。残念なことに。まぁ嬉しいんですけどね。
 
監督:俺と竜樹で端っこで「おぉ、やっぱいいなぁ」って言ってましたね。
 
Q:今プロデューサーの木ノ内さんからもお話がありましたが、去年の作品も木ノ内さんとご一緒に?
 
監督:はい、木ノ内プロデューサーとは去年も一緒にやらせていただいて。竜樹とか太賀くんとはしょっちゅう飲みにいったりしてるし、木ノ内さんとももちろん会っているんですけど、みんなで揃うというのはなかったんで。そういう意味ではいい経験でしたね。
 
Q:木ノ内さんは製作総指揮ということですが、実際にどのようなお仕事をされているのですか?
 
木ノ内さん:結構仰々しい名前なんですけど、実際やっていることは泥臭くて。お金貸してとか、配給先探したり海外の人と話したり、映画館にアプローチしたり、そういう本当に日陰に隠れた仕事をしています。
 
監督:そうなんです。誰か協力してあげてください。
 
最後に
 
太賀さん:最初、映画の始まりが監督の個人的な想いだったりして、監督の映画だってことはもちろんあるんですけど、現場を経て本当にいろんな人の力を貸していただいて、今ようやく完成して。監督の個人的想いからスタッフ・キャスト、僕たちの映画になり、そして今こうやって初めて公開することで、観ている人たちの映画にもなりうると思っています。そういう個人的な想いをどうか共有していただけたら、絶対観てなにか響くところがあると思うので、すごくピュアな映画なので受け取ってもらえたらいいなと思います。
 
小林さん:2年前の初夏に、中川龍太郎監督と僕で新宿の居酒屋で飲んでまして、その時に監督から、監督自身の大学生活の学友の群像劇を撮りたいというお話があって、それから「竜ちゃんに是非やってほしい役がある」という要望をいただきました。それが監督の大親友の役で、凄く面白くて賢くて、絶対竜樹にも会わせたいからという話があったのですが、その二日後に監督から彼の訃報を聞きました。当時中川龍太郎監督は前作の『愛の小さな歴史』という作品を撮っていたんですが、本当に精神的にもボロボロな状態で撮影に臨んでいました。その後監督から、監督にとってものすごく大きい存在であった彼の作品を撮らなければ前に進めない、という話をされて、今回の映画ができあがりました。そういう意味で、中川監督が渾身の想いで作った映画です。皆様最後まで見届けていただけたら幸いです。ありがとうございます。
 
木ノ内さん:本当に、我々は20代で悔しいこともあったり、足りないこともあったりするんですけど、でもやっぱり未来があるということを信じたいという作品なんです。そういったことを踏まえて、楽しんでいただければと思います。
 
監督:竜樹には、それを上映前に言うのかって感じですけど、そんなパーソナルなとこから始まった作品です。太賀くんも木ノ内さんも言ったとおり、今日を境にパブリックなものになっていくと思うので、最初の場に立ち会ってくださりありがとうございます。気に入ってくださる方もそうでない方もいると思いますが、本当にまずありがとうございます。ということで、とりあえず観ていただけたらと思います。

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