矢田部吉彦プログラミング・ディレクターによる追悼文はコチラから
フランスの映画監督フランソワ・デュペイロン監督が、2016年2月25日、死去しました。65歳でした。
東京国際映画祭(TIFF)にこれまで3本の監督作を出品、第21回(2008)TIFFコンペティション部門に出品した『がんばればいいこともある』では、最優秀芸術貢献賞と最優秀女優賞(フェリシテ・ウワシー)の2冠に輝きました。
2013年に開催した第26回TIFF ワールド・フォーカス部門には『魂を治す男』が出品され、2013年10/18(金)の上映時にはフランソワ・デュペイロン監督が来日・登壇し、観客とのQ&Aに参加されました。
2013年10/18(金)上映後Q&Aの模様
セザール賞で主演男優賞(オマー・シャリフ)を受賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされた2003年の監督作『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』も第17回(2004)TIFFの特別招待作品として上映されました。
フランソワ・デュペイロン監督フィルモグラフィー
『夜のめぐり逢い』(1988)
“Un coeur qui bat” [A Beating Heart] (1991)
『ザ・マシーン/私のなかの殺人者』(1994)
『うつくしい人生』(1999)
『将校たちの部屋』 (2001/フランス映画祭にて上映)
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』 (2003):第17回(2004)TIFF特別招待作品
“Inguélézi” (2004)
『がんばればいいこともある』(2008/TIFFにて上映):第21回(2008)TIFFコンペティション部門最優秀女優賞(フェリシテ・ウワシー)、最優秀芸術貢献賞受賞
“Trésor” (2009/クロード・ベリ監督から引き継いだ作品)
『魂を治す男』(2013/TIFFにて上映):第26回(2013)TIFFワールド・フォーカス部門出品
謹んで哀悼の意を表しますとともに、心からお悔やみを申し上げます。
東京国際映画祭事務局