アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)は、2015年3月25日(水)にマカオで開催のアジア全域版アカデミー賞「アジア・フィルム・アワード(AFA)」にて、2014年第27回東京国際映画祭にてフェスティバル・ミューズを務めた、女優の中谷美紀さんに「Excellence in Asian Cinema Award」を授与することを発表しました。
AFA開催の事前に発表される「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当てその映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える特別賞で、女優のミシェル・ヨーさん(マレーシア)に次いで2人目の受賞となります(中谷さんは2006年の主演映画『嫌われ松子の一生』で第一回アジア・フィルム・アワード主演女優賞も受賞されています)。
その他過去のAFA特別賞の受賞者には、山田洋次監督(日本・生涯功績賞)、俳優のアミターブ・バッチャン(インド・生涯功績賞)、チャン・イーモウ監督(中国・アジア映画貢献賞)、ホウ・シャオシェン監督(台湾・生涯功績賞)、アン・ホイ監督(香港・生涯功績賞)などの映画人がいます。
中谷美紀さんコメント:
「この度は、アジアの映画人が集う華々しき式典にて、過分な賞を頂戴しますこと、心よりお礼申し上げます。
新たな作品に出逢う度に、脚本に書かれた人物を、信じるに足りる血の通った人間として存在させるために、迷い、悩みながら演じておりますが、それはこの先も変わりありません。
答えもなく、先も見えないこの職業を続けていく限り、観客の皆様の心に届く作品を作るべく精進して参りたいと思います。」
アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)会長
ウィルフレッド・ウォン氏コメント:
「アジア・フィルム・アカデミーはこのたび中谷様にExcellence in Asian Cinema Awardを授与できますことを光栄に思います。彼女のこれまでの活躍は、多くの映画人や観客の心を捉え続けてきました。彼女の幅広い演技力と舞台、映画、テレビにおける功績は、芸術と演技に対する彼女の情熱と献身を証明するものであります。彼女はアジア映画界のロールモデルであり、彼女の功績はより広く称えるにふさわしい人です。」
第9回アジア・フィルム・アワードは、2015年3月25日にマカオのベネチアン・シアター(ザ・ベネチアン・マカオ内)にて開催を予定しています。
アジア・フィルム・アワード 公式サイト
各賞のノミネート詳細はコチラ
アジア・フィルム・アワード (Asian Film Awards):
2007年よりはじまったアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は昨年、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを設立し、各映画祭と連動してその年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。