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2015.03.05
[イベントレポート]
東京国際映画祭 アンコール上映会が行われました。
アンコール上映会

2015年2/28(土)、3/1(日)の2日間、シネマート六本木にて、第27回東京国際映画祭 アンコール上映会が行われました!
2014年の第27回東京国際映画祭にて、受賞並びに好評を博したものの、その後の日本公開が未定の作品を厳選し、『破裂するドリアンの河の記憶』、『ナバット』、『メルボルン』、『ゼロ地帯の子どもたち』(第27回TIFF アジアの未来部門作品賞受賞)、『ザ・レッスン/授業の代償』(第27回TIFF コンペティション部門審査員特別賞受賞)の5作品を上映しました。
 
2/28(土)の『メルボルン』上映後には映画解説者の中井 圭さん、
3/1(日)の『ザ・レッスン/授業の代償』上映後には吉田大八監督
をそれぞれお迎えしたトークショーを開催しました。
 
2/28(土)『メルボルン』上映後トークショー:ゲスト中井 圭さん(映画解説者)
アンコール上映会

©2015 TIFF

第27回TIFFにて、ほとんどのコンペティション作品を鑑賞されたという中井さん。その中でも『メルボルン』が中井さんの個人的なグランプリということでトークショーにお越しいただき作品の魅力と、東京国際映画祭についての提言をいただきました。
『メルボルン』が低予算を逆手に取って、いかに緻密に作られた作品であるかを今回会場にいらした観客の皆さんと改めて共有され、お金を掛けなくても、脚本次第で面白い作品が撮れるということに勇気をもらったことが、コンペティション作品で中井さんの一番のお気に入りとなった理由の一つであることをお話しされました。
また第27回TIFFでの『メルボルン』上映後のQ&Aで、最初の質問者として指名を受けていたのが、中井さんであったことが、昨年の上映時とこのトークショーの司会も務めた矢田部PDから披露され、会場は改めて中井さんの熱心さに感心の様子でした。
また東京国際映画祭と、雰囲気も含めて中井さんが一番お好きというゆうばり国際ファンタスティック映画祭の違いや“TIFFがこうなれば良い”というご提案もいただきました。
東京国際映画祭に対して、そして何より映画に対しての愛に溢れたお話しを繰り広げた中井さんと矢田部PDのトークショーは、アッという間に終了時間を迎えました。
中井 圭さん、ご登壇ありがとうございました!
 
3/1(日)『ザ・レッスン/授業の代償』上映後トークショー:ゲスト吉田大八監督
アンコール上映会

©2015 TIFF

第27回TIFFにて、コンペティション部門最優秀主演女優賞(宮沢りえさん)と観客賞の2冠に輝いた『紙の月』の吉田大八監督にトークショーにご参加いただきました。
矢田部PDから、『紙の月』と今回上映した『ザ・レッスン/授業の代償』のモチーフが似ていたことに作品選定をした後に気付いた点のお詫びからトークはスタート。
吉田監督は、『ザ・レッスン/授業の代償』を鑑賞後、『紙の月』のスタッフに“やられた!”と伝え、矢田部PDについては“やさしそうな顔をして意地悪だな”、“国際映画祭には怖い人が多いな”と思ったということを笑顔で返し、矢田部PDはタジタジに。会場は笑いに包まれました。
『ザ・レッスン/授業の代償』の感想もお話しされ、主演女優のマルギタ・ゴシェヴァの素晴らしさと、改めて観て『紙の月』とは主人公の置かれた状況が逆(自分からその状況に堕ちていくか、周りの環境がそうしたのか)ということに気付かれたそうです。
劇中の音の使い方等の演出についてや、吉田監督ご自身の演出方法と比べて、監督ならではの視点を教えていただきました。
また、東京国際映画祭に参加したことについて、映画祭という場所でしか触れることをできないであろう作品に出会えた事や、世界の国の作品とご自身の作品が並べて観客に見てもらえた事、上映が終わった後もご自身の作品についてのQ&A等に参加することで、作品を色々な形で味わえるということが新鮮な体験であったと感想を述べられました。
最後には観客の方の一人から質問を受け、原作付作品に対する取組み方法を語っていただきました。
トークショー前々日(2/27)に開催された、第38回日本アカデミー賞にて、『紙の月』が最優秀主演女優賞を受賞した吉田監督、改めておめでとうございます!ご登壇ありがとうございました!
 
2日間の開催にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
第28回東京国際映画祭は2015年10月22日(木)-10月31日(土)の10日間開催します!
どうぞご期待ください!!

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第27回 東京国際映画祭(2014年度)