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部門紹介

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コンペティション
Competition

世界の秋シーズンの新作を中心に、傑出した個性を集めていくのがコンペティションです。次代の巨匠を狙う位置にいる中堅の才能を核に、ベテランと新人監督も交えた多彩な作品が揃いました。
監督の個性を重視しますが、世界を広く網羅すること、そして幅広いジャンルを揃えることも意識したセレクションです。映画は世界に開かれた窓であり、映画を見る喜びが世界を知る喜びに直結します。今年は、西欧・北欧・東欧、そして北米・中米・南米、さらには中東・西アジア・東南アジア、そして日本を含む東アジアと、世界の各地域を広くカバーするように作品が並びました。映画の地球儀を通じて、世界の今が見えてくるはずです。
そして、ストレートなコメディドラマ、サスペンス、ラブストーリー、恐怖映画、アート映画、ディープなヒューマン・ドラマなど、豊富なジャンルによって映画の多様な面白さが体験できます。
日本映画が3本入っているのも今年の特徴です。「巨匠、ヒットメーカー、若手のホープ」の3人の監督による三者三様の作品を通じ、現在の日本映画の充実ぶりを世界に紹介していきます。 さて、国も様々、ジャンルも様々、というセレクションの中で、全体に共通するテーマはあるでしょうか。各国の才能が時代への深い洞察で築き上げたドラマには、表面的な形は違えども、凝視することで見えてくる共通点があります。映画は、時代を深く反映します。コンペの作品群は、戦争とその予感、移民問題、政情不安、貧困、差別、終末感、といった世界が抱える状況を、色々なスタイルで描いていきます。そして、この状況を生き抜くのに必要なのは、「タフネス」と「寛容」であるということを訴えてきます。さらには、タフネスと寛容を兼ね備えるために必要なのは、愛であるということも。困難な時代を乗り切るために人間に必要なものは何かを探求する作品が集まったのが、今年のコンペティションです。

プログラミング・ディレクター
矢田部吉彦

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アジアの未来
Asian Future

TIFF2013で創始された「アジアの未来」部門は、アジア(日本、中東地域を含む)の新鋭監督たちが競い合うヤング・シネマ・コンペティションです。応募資格が長編3作目までとなり、ますます幅広い作品が集まりました。今年の大きな特徴は、なんといっても全10本中5本(中国・台湾・香港・タイ・日本)が女性監督の作品という点です。加えて、ワールド・プレミア(世界初上映)が5本、インターナショナル・プレミア(製作国以外の初上映)が5本。アジア映画界の未来を背負う才能とTIFFで遭遇してください!

プログラミング・ディレクター
石坂健治

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日本映画スプラッシュ
Japanese Cinema Splash

白熱する日本のインディペンデント映画を応援していきます。いまや名人芸の域に達しつつある今泉監督の鮮やかな恋愛群像コメディ、エキセントリックな愛をユーモア交じりで伝える山内監督のセンスもキレ味抜群。負け犬映画監督の姿をリアルに描いた内田監督のブラックコメディ、新鋭女優と当代随一の人気落語家を迎えた吉野監督のほんわかコメディを加え、今年はこの4本で笑ってもらいます。気鋭の俳優を得て自伝的な青春ドラマを見事に完成させた2年連続登場の中川監督、ふたりの若手俳優の躍動に注目したいヤクザものは新人の小路監督、女優の魅力を存分に引き出し、個性的な文芸スリラーを仕上げた驚きの新人・越川監督、そして最小限の装備で最大限の効果を上げ、孤高の道を恐れず歩む渡辺監督。日本映画の未来が揃います。
全作品、ワールドプレミアです。

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特別招待作品
Special Screenings

特別招待作品部門は、今後、公開される大作・話題作が揃った、国内のみならず海外のスターや監督が来場し、映画祭を華やかに盛り上げる部門です。そのメイン作品であるオープニングの『ザ・ウォーク』は、完成間際のワールドトレードセンターにワイヤーを渡し、命綱なしで渡ったフィリップ・プティの実話の映画化で、ドラマとしての素晴らしさと同時に、3D・CGの先駆者である巨匠ロバート・ゼメキス監督がワイヤー上の綱渡りという奥行きのある画を映画でしかできない映像表現として実現しました。間違いなく主役のジョセフ・ゴードン=レヴィットの代表作になるでしょう。一方、クロージング作品『起終点駅 ターミナル』は、直木賞作家・桜木紫乃の同名小説の映画化で、一生消えない心の傷を負ったある弁護士が様々な人との出会いを通じ、再生していく姿を描いた感動ドラマです。佐藤浩市さんの名演が光ります。この他、いずれも話題性のある作品ばかりで、映画祭でご覧になった方々には忘れられない映画体験になるのではないでしょうか。これらの作品にぜひご期待ください。

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パノラマ
Panorama

パノラマ部門は、今後公開される様々なタイプの話題作・期待作を紹介する部門です。連日、多彩なゲストが来場し、映画祭を華やかに盛り上げます。特に、今年はバラエティ豊かなラインナップとなっております。海外からも注目を集めるジャパニーズアニメーション、映画スター、音楽アーティスト、ボクサー、ノーベル賞受賞者などの著名人を描いた作品から、飲食の楽しみを描いた作品までの幅広いドキュメンタリー、魅力的なキャスト・スタッフが揃った実写作品というように、幅広く作品を集める事ができました。いずれも心に残る作品ばかりです。これらの作品群にぜひ、ご期待ください。

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ワールド・フォーカス
World Focus

海外の映画祭での受賞作や、有名監督新作などの話題作の中から、2015年8月31日時点で日本公開が未定の作品を集めた部門。欧米編では、ベルリン、カンヌ、ヴェネチアなどを沸かせた実力派監督の傑作が揃う。ドイツのシッパー、ポーランドのシュモフスカ、アメリカのベイカー、コロンビアのアセベド、クロアチアのマタニッチ、フランスのルクレールは、まさに今発見すべき才能。TIFFが応援してきたラリユー兄弟、ゲリン、ヴァーメルダムも充実の新作。15年ぶりに復活の鬼才ズラウスキと、巨匠ベロッキオはともに歯ごたえのある問題作を世に問う。そして巨人ワイズマンの40本目となる新作は、見事に現代社会の縮図を描き出す。1本も見逃せない!

プログラミング・ディレクター
矢田部吉彦 (欧米作品担当)


ワールド・フォーカス部門のアジア中東作品は、主要映画祭での受賞作、製作国で話題沸騰の作品、そしてTIFFゆかりの作家の新作、といった基準のもとに選ばれました。今年の特徴はすばり“巨匠たちの饗宴”。南のマニラトナムとA.R.ラフマーンのコンビ、東南のガリン・ヌグロホ、そして東のホン・サンス、ワン・トン、トム・リン、ダンテ・ラムまで、アジア映画のリーダーたちが勢揃い! 今年から映画祭同士の提携がはじまった上海国際映画祭からの推薦作も2本、さらには昨年3月に逝去したウー・ティエンミン(呉天明)監督の代表作『古井戸』(TIFF87グランプリ&主演男優賞)を追悼上映します。

プログラミング・ディレクター
石坂健治 (アジア/中東作品担当)

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国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA #02 熱風!フィリピン」
The Japan Foundation Asia Center presents CROSSCUT ASIA #02 The Heat of Philippine Cinema

国際交流基金アジアセンターとの共催で贈る、アジア映画特集部門「CROSSCUT ASIA」。昨年のタイ特集に続く第2弾は、黄金時代といわれるフィリピン映画に焦点を当てます。若き巨匠メンドーサの特集をはじめ、アジア・インディーズの先駆者タヒミックの久々の新作や“世紀の対決”パッキャオの少年時代を描く評伝映画から、オール日本ロケの話題作、デジタル修復で甦る映画史上の傑作まで、盛り沢山の内容です。会期中には監督や出演者が続々と上映に駆けつけます。お楽しみに!

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―ブリランテ・メンドーサの世界
The World of Brillante Mendoza

ブリランテ・メンドーサ監督は、フィリピンのインディペンデント映画界において最も重要な製作者のひとりであり、母国のストーリーを世界に発信し続けている。フィリピン人監督として初めてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアの三大映画祭に出品し、すべて受賞を果たしている。

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Japan Now
Japan Now

その国の映画を3本観るとその国の文化が分かると言います。
60年前、小津安二郎は戦後の目覚しい発展を続ける日本を見ながら、“日本の家族”について「親はやがて子供に捨てられるものだ」と、その変容と崩壊を『東京物語』を通じて語りました。映画作家たちはその時代の“今”を多様な物語の中に織り込んで語り、観る者は、その中に自分を探します。
さて、今の時代は日本にとってとても大切な時です。戦後と言い続けて既に70年が過ぎました。儘ならぬ経済、隣国との関係、安全の考え方、将来に対する不安、幸福感や喜び、そして悲しみ、それらを色々な角度から表現し提示するのが映画作家であり映画です。
「今こそ、日本の“今”を知ってもらい、その中に厳然と存在する日本の美意識、日本人の文化とその魅力を感じてもらう」それが今回「Japan Now」部門を設置した理由です。
これは、外国の方ばかりにではありません。そこには、日本の方にこそ見つめ直して欲しい真理が在ります。

プログラミング・アドバイザー
安藤紘平

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日本映画クラシックス
Japanese Cinema Classics

映画がデジタル時代を迎えた大きな恩恵のひとつに、修復、復元の技術の向上があります。劣化したオリジナルのフィルム素材をデジタル化し、丹念に傷を消し、色調を復元し、最良のクオリティにまで修復することが可能になりました。
昨今、名作の復元版上映が世界中の映画祭で話題になっています。東京国際映画祭では、最新の技術を駆使して復元された日本映画の名作をご紹介していきます。甦った思い出の名画、幻の作品を美しい画面と音響でお楽しみください。

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第28回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座 スペシャルナイト
28th TIFF presents Special Night Event at Kabukiza Theatre

昨年、映画祭の新たな試みとして誕生し、好評を博した「歌舞伎座スペシャルナイト」を今年も開催します。2回目となる本年は、片岡愛之助さんによる歌舞伎舞踊「雨の五郎」、日本映画の巨匠・黒澤明監督が歌舞伎十八番の内「勧進帳」を題材に、第二次世界大戦前後に企画、撮影した『虎の尾を踏む男達』の特別上映を行います。一夜限りのスペシャルナイトにご期待ください!

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寺山修司生誕80年 TERAYAMA FILMS
TERAYAMA FILMS

2015年、寺山修司が生誕80年を迎えます。詩人、俳人、歌人、劇作家、小説家、写真家、映画監督、多岐にわたるクリエイティブな活動を展開してきた寺山修司。彼の残した業績の中でも、映画は、実験的で、時代を挑発し、いまなお強烈なエネルギーを放っています。東京国際映画祭では、生誕80年を記念し、代表作4本を上映。映画監督としての「天才」寺山修司の映像の魔術師としての姿を追いかけます。

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追悼特集「高倉健と生きた時代」
Ken Takakura and His Era: Commemorative Screening

2014年11月10日に逝去した名優・高倉健(1931-2014)の没後1年を前に、初期の任侠物から円熟期の文芸作まで厳選された作品を上映。往年のファンはもちろんのこと、海外や若い映画ファンの方も、この機会に健さんの魅力を英語字幕付きでご堪能ください。

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ガンダムとその世界
THE WORLD OF GUNDAM

「ガンダム」とは何か? なぜ人の心を動かすのか? 本映画祭で一挙上映することにより、36年間におよぶ長期シリーズ、日本最大級のヒットコンテンツとなった秘密にせまります。
個性的なキャラクター、人と人がふれ合う感動のドラマ、心に突き刺さる名言、サスペンスとカタルシスに充ちたモビルスーツ戦。先の見えない絶望の中、一筋の光明を見出そうと苦悩の戦いを続ける若者たちの姿。これらは第1作目『機動戦士ガンダム』以来、さまざまなクリエイターたちに受け継がれ、時代を超えて観客に大きな共感を呼んで、「ガンダムの可能性」を拡大させながら現在に至っています。
そのガンダムシリーズが一挙上映され、全容を把握するまたとない機会が到来するのです。未来の戦争を通じて“人の本質”を照らし出してきたガンダム。人が争いを乗りこえて目指すべき革新的な地平が、上映を通じて再発見されることを確信しています。

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生誕100年 オーソン・ウェルズ ── 天才の発見
Retrospective of the Genius Filmmaker's Major Works and Unknown Masterpieces

25歳で監督した『市民ケーン』(41)で“神童”とうたわれ、今も世界映画史に名を刻むオーソン・ウェルズ(1915-1985)。俳優、映画監督、ナレーターとして波瀾万丈の人生を送り、未知の傑作と未完成作を遺した“異端の天才”を回顧。生誕100周年を迎えたウェルズの実像を浮き彫りにします。

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日本のいちばん怖い夜~Jホラー降臨
Masters of J-Horror

ハリウッドでリメイクされ世界中を席巻したジャパニーズホラー。Jホラーブームの火付け役である中田秀夫監督・清水崇監督・黒沢清監督という海外でも評価の高い3監督の、史上“最恐”ホラー作品を上映し、Jホラーの軌跡を辿ります。中田秀夫監督の伝説のホラー『女優霊』と新作ホラー『劇場霊』、黒沢清監督の名を世界に広めるきっかけになった『CURE キュア』、そして清水崇監督のホラー代表作『呪怨 劇場版』の計4作品をオールナイトで一挙上映。

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第28回東京国際映画祭 特別上映作品・共催/提携企画
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第27回 東京国際映画祭(2014年度)